レンツの発見と生涯 |
ロシアの物理学者。電磁気学の基本法則の一つであるレンツの法則の定式者として知られる。 1804年、ドルパートに生まれる。 1833年、レンツの法則を発表。 運動する磁石ないしコイルが電磁誘導によって導体中に電流を引き起こすとき、誘導された電流の向きはその 電流を引き起こした磁石ないしコイルの運動を妨げるような磁場を作り出す向きとなる。というものである。 レンツの法則は後にヘルムホルツがエネルギー保存則を定式化するにあたって重要な手がかりとしたものであり、 また今日、発電機や電動機などの電気機器に応用されている。 1865年、休暇中のローマで発作を起こし、死去。 |
ちょっと雑学 |
レンツは電磁気学研究とほぼ時期を同じくして、電流とその発生熱の関係についての研究にも着手し、 ジュールとは独立に、発生熱量と電流の大きさの二乗との比例関係(ジュールの法則)を発見した。 |