いろいろな比重瓶
ひとことで比重瓶といってもいろいろな形をした比重瓶があります。
(下の絵は,昭和4年の島津製作所のカタログを参考に描きました。)
使い方
上の図のように,比重瓶は形のいろいろある。
代表して,ガラス製で,すりあわせになった毛細管がついているものの使用法を紹介します。
粉末の比重
@ 比重瓶の空気中の重さM0をはかる。
A これに,未知試料(たとえば,砂・散弾など)を入れたときの重さをM1とすれば,粉末の重さはM1-M0となる。
B さらに蒸留水を加え湯煎して,瓶の中の粉末および蒸留水中の気泡を完全に除去したのち,そのまま冷水中で冷却しながらよく攪拌し,毛管栓をはめ,あふれる水をぬぐって乾いたときその重さM2を測る。
C 最後に瓶の中の粉末および水を洗い流して,再び蒸留水だけを満たし先程と同様に作業し重さM3をはかれば,求める粉末の比重は,
であらわすことができる。
参考文献 物理学実験 著者 吉田 卯三郎 発行所 株式会社 三省堂