ウイリアム・ニコルソン(1753〜1815)
イギリスの科学者。いろいろな職業を経た後,科学や発明に転じた。イギリス ではじめて電堆を作り,水の分解をみとめた。
鉱物の比重の決定 ”ニコルソンの浮き秤”
これは大阪教育大学の天王寺キャンパスに保存されていました。師範学校時代 のものです。
使い方
用意するもの
ニコルソンの比重計,水槽,分銅。
(1) この浮きばかりを水中に浮かべ目印Oを水面と一致させるため秤皿Aに分銅Pをのせる。
(2) 次に水を出し,比重を求めたい液体を水槽の中に入れる。
(3) 先ほどと同じように,目印Oを水面と一致させるために秤皿Aに分銅Qをのせる。
(4) 浮きばかりの質量をMとすれば,求める液体の比重は,(M+Q)÷(M+P)になる。
*注意*
ニコルソンの浮きばかりでは,目印を液面に一致させる場合表面張力の影響を受けるため,液体の比重を測定する場合誤差がかなりはいる。
参考文献 科学・技術人名辞典 北樹出版 編者 都築 洋次郎
物理学実験法講義 培風館