☆橋を科学する☆橋の種類☆

トラス橋

どんなもん？
マッチ箱のような直方体の形は上から押したらすぐにへこんでしまいますが、同じ素材で三角形をしたものは少し押したくらいではつぶれにくい性質をもっています。これをトラスの原理といいます。トラス橋は、この原理にのっとって三角形を組み合わせてより丈夫な、しっかりした骨組みをつくりあげています。

トラスについてもう少し…
	トラスを利用した最も身近な例はダンボールです。一見ただの紙ですが、断面をよく見ると中は空洞になっていることがわかります。そして、屏風のような紙がちょうどトラスの役割を果たしているのです。分厚い紙を何枚も重ねると確かに丈夫にはなりますが、重たくなります。この構造を用いれば、丈夫でなおかつ中は空洞なので軽くつくることができるのです。 　橋でも同じで、自分自身の重さも支えなければならないのでできるだけ軽くつくりたいのです。数多くの棒状の部品を三角形に組んで、経済的で丈夫な橋をつくることができます。

≪参考文献≫
• 『本州四国連絡橋　児島・坂出ルート』　本州四国連絡橋公団編　【海洋架橋調査会】　昭和63年7月31日発行
• 『橋の博物誌』　海洋架橋調査会　【海洋架橋調査会】　発行不明

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