交流の周波数が測れるわけ


fleming モノコードに張った導線に磁石を近付け、その磁界の中で交流電流を

流したとき、1周期の中で電流の向きが逆転するので、導線の受ける

力の向きは、その1周期の中で反対になる。 今、図1において、導線

中を電流が右から左に流れるとき、磁界の向きはN極からS極への

向きであるので上向きで、フレミングの左手の法則より、導線は、電流

の向きにも磁界の向きにも直角の奥の方向に力を受ける。
図1. 電流が右から左に流れるとき

fleming

また、図2において、導線中を電流が左から右に流れるとき、磁界の

向きは上向きのままなので、フレミングの左手の法則より、導線は、

電流の向きにも磁界の向きにも直角の手前の方向に力を受ける。

このようにして、導線は、磁石の磁界の中で電流の向きが変わる

ことによって振動し、導線の固有振動数と交流の振動数が一致した

とき、導線は共振して、交流の周波数と同じ振動数で振動する。

(このとき、磁石は定常波の腹の位置にある。)

図2. 電流が左から右に流れるとき

参考文献
 ・医学歯学のための物理実験/鮎川武二、村田浩 編/集文社/1986年3月15日発行
 ・振動と波動 /佐藤清雄 著/培風館/1993年5月発行


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