交流の周波数が測れるわけ |
---|
モノコードに張った導線に磁石を近付け、その磁界の中で交流電流を 流したとき、1周期の中で電流の向きが逆転するので、導線の受ける 力の向きは、その1周期の中で反対になる。 今、図1において、導線 中を電流が右から左に流れるとき、磁界の向きはN極からS極への 向きであるので上向きで、フレミングの左手の法則より、導線は、電流 の向きにも磁界の向きにも直角の奥の方向に力を受ける。 |
|
図1. 電流が右から左に流れるとき | |
---|---|
また、図2において、導線中を電流が左から右に流れるとき、磁界の 向きは上向きのままなので、フレミングの左手の法則より、導線は、 電流の向きにも磁界の向きにも直角の手前の方向に力を受ける。 このようにして、導線は、磁石の磁界の中で電流の向きが変わる ことによって振動し、導線の固有振動数と交流の振動数が一致した とき、導線は共振して、交流の周波数と同じ振動数で振動する。 (このとき、磁石は定常波の腹の位置にある。) | |
図2. 電流が左から右に流れるとき | |