対 流
(熱の伝わり方の基本(2))
対流について
日常生活の中で、次のような経験をした人は多いと思います。風呂を沸かすと最初
は上の方ばかり熱くなって、底のほうは冷たいままで時間の経過とともに全体が
熱くなるという現象です。これは「対流」という性質が影響しています。風呂が
沸く様子を順序立てて説明します。まず、沸き出し口付近の水が熱くなります。熱くな
った水は膨張して密度が小さくなることで浮きます。すると、相対的に密度が大きく
なった上層部の冷たい水が下に沈みます。そして、沸き出し口で再び熱くなって浮い
てきます。
こう<して水全体が循環し、十分時間が経過すると全体が温まるわけです。
これは、水のような液体だけでなく、空気のような気体にも言える性質です。対流の働きにより、地球全体で極端に大きな温度差が生じないのです。
対流の実験⇒
http://www.k12.osaka-kyoiku.ac.jp/phys/heat/heat.htm
参考文献
大塚徳勝著:「そこが知りたい物理学」共立出版(株) 1999年
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